2012/09/29 怒り

2012/10/01

阿部隆です。

以前、カンブリア宮殿で見た『銀のさら』の江見社長のお話を思い出しました。

というよりずっと気になっています。

「仕事というのは効率を追求するもの。その観点からすると、怒りというのは逆行する非効率なものだ!」

社員もインタビューで

「そういえば社長が怒ったの見たことないですね。」

と言っていました。

立場が上にある人が下の人に対して、怒りなどの恐怖で言いなりにさせているというのが一般的ではないでしょうか。

会社のような大きな組織だけでなく、家族でもそれが当たり前になっています。

小さな子供は腕力でも親にかなわないし、逆らったら食べてもいけなくなってしまいます。

親が本気で怒れば、それが間違っていようが子供は逆らえません。

それをしつけと勘違いしがちです。

いじめの問題もそこにあるような気がします。

権力に押さえつけられたエネルギーが弱いものに向かってしまうのではないでしょうか。

人は強制ではなく、自主的な行動の中にしか本当の力を発揮できるわけがありません。

と理論的には誰でも解るのですが、そう簡単に実践はできないのが現実ではないでしょうか。

私などは自分の立場が強ければ威張るし、立場が弱ければ子猫のようになってしまう弱い人間です。

江見社長の何よりもすごいところは、実践でそれをやりきっていることです。

心から尊敬してしまいます。